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ジャック・オ・ランタンと大きなかぶ
ハロウィーンの象徴である、かぼちゃをくり貫いたジャック・オ・ランタン。
今では当然のように『かぼちゃ』が使われますが、もともとはかぶだったのだそう。

アイルランドの昔話によると、昔、スティンギー・ジャックという鍛冶屋の男がいて、悪魔をだまして飲み代を払わせたといいます。天国にも地獄にも入ることができなかったジャックは悪魔に残り火を投げつけられ、かぶの中でこの世を彷徨うようになったそうです。

それが、どうしてかぼちゃになったのかというと、アメリカにはかぶがなかったから。
アイルランドからの移民がアメリカへやってきた当時、かぶがなく、かぼちゃで代用したのが、そのまま定着したといいます。


ハロウィーンは、キリスト教のお祭りだと誤解されているようですが、キリスト教の節日なのは翌日のハロウマス(Hallowmas=万聖節)の方。
聖人の霊が戻ってくる事から転じて他の霊も戻ってくると発想が飛んで、それがお祭りになっただけで、直接には関係ないのだとか。
実際、敬虔深いクリスチャンは霊は聖霊しか信じませんから、ハロウィーンを嫌がり何もしません。物乞いをして、何も手に入らないならばいたずらをするぞ、と脅すわけですからね。「悪そのもの」の行為を楽しむ行事はお祭りじゃないと言い切ります。

海外では、ハロウィーンを祝うと勘違いされていますが、その反対でクリスチャンの方を不快にさせることが多々あります。

その辺を頭の隅にとどめて楽しんでくださいね。






だからね、エキサイトさん。
今週のトラックバックの紹介で「・・・日本ではあまり馴染みのないキリスト教のお祭りですが」の一文、クリスチャンでない私でも気になるんですよ。

私の職場では、パンケーキ・デーもイースターも、クリスマスもあり、中国の旧正月や、イスラムのイード、ヒンドゥーのディワリまで何でもやるのですが、ハロウィーンだけは上に書いた理由でやりませんね。
敢えて例えるなら、仏教で言う「餓鬼」に似ているかな。(子供のことじゃなくて、字のごとく飢えた鬼ですね)
by lisalisa9 | 2005-10-31 10:45 | 英国の祭りと大会
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