英・新薬臨床実験で6人が重体の惨事に
今月13日ロンドン北西部の病院で行われた新薬臨床実験で同時に投与を受けた6人全員が重体に陥るという惨事が起こった。

今回の臨床実験では、米Parexel社の一般公募で集まった20代のボランティア8名が参加。
リュウマチや白血病の薬として開発した独TeGenero社のTGN1412が投与された直後、偽薬を与えられた2人を除き全員が体温の上昇、呼吸困難、嘔吐や「頭が破裂しそうなほど」の頭痛や背骨に激痛が走るといった激しい副作用を訴え、「ドミノ倒し」のように倒れていったという。

6人の血液サンプルは米Parexel社に送られ、TeGenero社は医師20名をドイツより派遣し解毒に努めているが、16日22時現在(英国時間)も、4人にわずかながら状態の向上が認められるものの、2人が危篤状態にあり、毎時間ごとに血液濾過を受けている。

ボランティアの一人を見舞った女性は、「彼は、もう生命活動のない、ぬけがらのように見えました。自分では呼吸も、まばたきもできず、顔は腫れあがってまるでエレファントマンのようでした。」と語った。

被害者の弁護士によると、医師側が行動を怠った場合(投薬量のミスや、副作用を起こした時の対処の不手際などを指す)は、誓約書に署名をしていても訴えることが可能だという。
今回の臨床実験では、被験者に一人2000ポンド(40万円)プラス11回行われる追検査に一回につき30ポンド(6千円)支払われることになっていた。
Two drug test men still critical
Victims tearing at shirts


ロンドンに出回っている、コミュニティー紙のクラシファイドを見ると、この手の治験ボランティアを大々的に募集する広告が載っているんですよ。東洋人もグループに入れたいんですよね。
実際今回の参加者8人もアジア系、白人系、(南)アフリカ系とバランスが取れていたようです。

お金を払っての人体実験は禁止されていますから、あくまでもボランティアなんですよね。だから、報酬ではなくて拘束による迷惑料として支払われるという形なんですね。
リバプールのラジオ局でも、「女性で35歳から50歳の方、リュウマチに悩まされている人募集」なんてCMが流れます。

本来、人間への治験は製品化の一歩手前であり、安全が確認された上で行われるはず。
BBCでは、今回も既に人体への投与済みと書いてありましたが、一説には初めてだとか、動物への実験では犬が死んでいるという記事もあったりで、この新薬は謎が多そうです。

私としては、40万円貰ったとしても、20年後に副作用があったら、既に遅しじゃないですか。
割に合いません。
でも、ボランティアがいる事で薬の安全性が証明され、保障されるわけですから、ボランティアそのものは否定しませんよ。
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by lisalisa9 | 2006-03-17 08:28 | 英国ニュース
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