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15歳、匿名精子提供者の「父」を探し出す
英国で、15歳の男児が匿名の精子提供者を口腔内サンプルのDNA分析とネットによる検索で探し出したとニューサイエンス誌が報じた。
少年は自分の持つY染色体をFamilyTreeDNA.comに送り、データベースに照会、提供者はデータベースに登録されていなかったものの少年と似た染色体を持つ2人が見つかった。
Y染色体の結果から少年を含めた3人が同一の父、または祖父、曽祖父を持つ可能性は50%と出た。データベースに登録されていたこの2人は、お互いに面識がなく、綴りは違うが苗字は同じだった。
精子提供者については匿名であるが、母親は、男性の出生地と誕生日、学歴については知らされていたため、少年はこのデータをOmnitrace.comで検索した。
その結果、全ての条件に合致する男性は一人しかおらず、少年は発見から10日以内に提供者の男性に連絡を取ったという。

1991年に施行された人工授精・受胎法(Human Fertilisation and Embryology Act)によって、18歳以上の者は英国提供者リンク(UK DonorLink)に登録された精子や卵子に関する提供者の情報を入手することが可能になった。しかし、91年以前の提供者の情報をも公開する為、今回のように匿名が守られなくなる事例が出ることになる。

オックスフォード大の遺伝学者であり FamilyTreeDNAサービスを提供しているOxfordAncesters.comのブライアン・サイクス氏は、過去に匿名を約束された事柄がいかに尊厳され守られるかどうか重大な問題を提起したと語った。
Boy tracks his sperm donor father


オックスフォード・アンセスターズについては、このブログでも以前書きましたね。
貴方は9人のイヴの娘たちの誰から来たか?まあ、情報が溢れるこの時代、探そうと思えば手間はかかるけれど探せるということですね。
秘密とか匿名性は完全保障ができなくなるのでしょう。
by lisalisa9 | 2005-11-03 17:19 | 英国ニュース
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