ある年の9月、アロマオイルに凝っている友人に小さな木箱をもらいました。
中に入っていたのは、小さなビンに詰められたフランキンセンスとミルラ。 「まずは、何も読まないで匂いをかいでごらん」といわれるままに、匂いをかいでみました。 ミルラの方は、檜の入浴剤のような日本でもよくある香り。 フランキンセンスの方は、というと、ミルラと比べると香りがほのかだけど、やはり檜系の香りがする。 懐かしい香りがするのは、なぜだろうと思っていると、フランキンセンスは神社の匂いがすることに気がつきました。 香が焚かれていない寺院の匂いでもあるような。 どうも、葬儀や墓地を連想してしまい、それ以上は匂いを嗅ぎたくなくなってしまいました。 箱の中に入っていた紙を読むと、そこには フランキンセンス(frankincence、乳香)とミルラ(myrrh、没薬)は、 キリストが生まれた時に3人の賢者(王)が献上したもののうちの2つであると書いてありました。 もう一つの献上したものは黄金。 砂漠で採取されるこの2つの香油がどれだけ価値のあったものなのか想像がつきます。 ユダヤ教でもフランキンセンスの香木を焚くことをしていたといいます。 ミルラの方は、いわゆる樹脂なので中世まで聖人や王族の遺体保存にも使われていました。 だから、教会の中の香りもこんな感じがするはずです。 『聖なる香り』というものがあるとすれば、これなのでしょうか。 何も知らずに匂いを嗅いで『神社』を連想したということは、全く偶然という訳ではないのかもしれません。 宗教を超えて神聖な場所は同じような香りがするというのは面白いと思ったけれど、小さな木箱はなぜかもらってはいけないような気がして、その場で友人に返しました。 ......... そんな会話を友人とした日に彼は亡くなりました。 あの時『葬儀や墓地を連想してしまった自分』は単なる偶然だったのか。 今でも不思議に思います。 それ以来、フランキンセンスもミルラも苦手です。
by lisalisa9
| 2004-09-03 10:03
| ホリスティックな生活
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